ドイツは州によって新学期や長期休暇がずれるのですが、ベルリンは今日から新学期です。子どもたちは、小学校3年生と6年生になり、元気に登校しました。夏休み中の3食のご飯作りから抜け出したとはいえ、また毎日のお弁当作りが始まります。
とはいえ、お弁当といっても日本のように朝からあれこれ作るものとは大幅に違うので気は楽ですが。
さてさて今日は、私がドイツに来て一番衝撃を受けて、心の置き所がグッと変わったターニングポイントの話をしようかなと思います。
ベルリンに来て間もない頃、子どもの課外学習で配られたランチバッグをみて、私は目を疑いました(ほとんど食べずに持って帰ってきた!笑)
中に入っていたのは、パンがひとつ、バナナ、りんご。そして、ヒョロヒョロのにんじん、きゅうり、パプリカ。
切られてすらありません(笑)。洗ったそのままの皮付き野菜がゴロンと入っていました。もちろん、塩もドレッシングもマヨネーズもなし。
でも、その無骨すぎるバッグを眺めていたら、ふっと肩の力が抜けたんですよ。
「あ、私、勝手に一人で戦ってたんだな」って。
日本の食卓って、「品数を揃えなきゃ」「彩りをよくしなきゃ」「ちゃんと作らなきゃ」って謎のプレッシャーがあるような気がしますし、私もそれが普通だと思っていたんですが、ただの丸ごと野菜を見て、そんなプレッシャーが一瞬で吹き飛ばされました。
「なんだ、これでいいんだ。」
もちろん、素材そのままの味だと「味覚の幅が広がらないんじゃないか」なんて考えることもできます。実際、そういう食習慣で生きているドイツ人は食に興味がない人が多いことでも有名です。
でも、実際に子どもたちを見ていて思ったのは「そもそもの素材のおいしさを知ること」の尊さでした。
うちの子たちの一番の大好物、なんだと思いますか?
ドイツのあのバカでかいきゅうりを半分に切って、上からこだわりの塩をガツンと載せただけのやつです。もう、その顔が本当に幸せそうなんです。
それを見て、「私はきゅうりの素材の味を、シンプルに味わったことがあっただろうか?知っているだろうか?」と思い返しましたが、基本何かで味付けをして楽しんでいるので、きゅうりそのものの味を楽しめていなかったかもしれないと感じました。
洗っただけの野菜、切っただけのフルーツ。そう聞くとネガティブなようですが、本当はそうじゃないのかもしれない。それに気づいてから、随分日々の食事作りが楽になりました。
毎日のご飯に、私たちは一体どれだけのものを求めすぎているんだろう。
だから今の我が家の日常のご飯は、びっくりするくらいシンプルです。品数も全然多くない。ご飯に魚に味噌汁に。正直、仕事でもご飯を作って、それ以外に家族のための日常のご飯を作っていたら、そんなに毎日毎食頑張れない。
ギスギスしてイライラしながらご飯を作るより、品数は少なくても、それぞれをちゃんとおいしく作れれば満足度がとにかく高い。頑張りすぎず心の余白を作りつつ、シンプルな「ゆる無添加」生活が実現しています。
お米の炊き方、調理道具の選び方、塩の使い方、野菜の扱い方、おいしい肉の焼き方。そこだけでも押さえておけば、時間をかけなくても、とびっきりおいしいご飯が作れるようになります。
完璧な無添加を目指して苦しくなる必要なんて、全然ありません。あれもこれも作る必要もない。
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